2010年NHK交響楽団定期演奏会ベスト3

第1位:11月Aプログラム アンドレ・プレヴィン 指揮

曲目: 武満 徹   グリーン
     
  ガーシュウィン    ピアノ協奏曲 ヘ調
    ピアノ独奏:アンドレ・プレヴィン
     
  プロコフィエフ    交響曲第5番 変ロ長調 作品100


第2位:12月Cプログラム シャルル・デュトワ 指揮

曲目: ブリテン 戦争レクイエム 作品66
      ソプラノ独唱:タチャーナ・パヴロフスカヤ
      テノール独唱:ジョン・マーク・エンズリー
      バ  ス独唱:ゲルト・グロホウスキ 
      合    唱:東京混声合唱団、NHK東京児童合唱団


第3位:4月Aプログラム ヘルベルト・ブロムシュテット 指揮

曲目: マーラー     交響曲第9番

次点:11月Cプログラム マルクス・シュテンツ 指揮

ベスト指揮者:アンドレ・プレヴィン
ベスト・ソリスト:ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)

選択の理由

 NHK交響楽団が行う年間27プログラムの定期演奏会うち、2010年は16回を聴きました。例年はA、Cの両プログラムを合計18回を聴くことにしているのですが、本年1回は、私用で、もう1回は、当日券で入場しようとしたら売り切れで、入場できませんでした。結局聴くことのできた16回に関して申し上げれば、全体の水準としては、2009年の方が上だったと思います。

 本年は、1月の指揮を予定していたロレンス・フォスターがキャンセルになり、尾高忠明とジョン・アクセルロッドに変更になりました。尾高のウィンナワルツは、私の日本人的な部分を刺激してくれて、好感を持ちました。アクセルロッドは今一つでした。代演ですから仕方がありません。2月のビシュコフによるマーラーの5番は色彩豊かな演奏でまずまずの好演。4月のブロムシュテットによるマーラーの9番は、これは名演の内でしょう。とても感動いたしました。5月の尾高忠明はブルックナーを振ったにCプロがよく、Aプロが今一つでした。6月のアシュケナージは、Aプロが今一つ。Cプロの「オルガン付」はまずまずでした。

 以上前半の取りまとめですが、この中では、ブロムシュテットのマーラーが断然よく、他を圧倒している感じです。前半は、4月Aプログラム、5月Cプログラム、2月Cプログラムの順番だと思います。

 後半は、前半がいいものがブルックナー、マーラーに固まっていたことを踏まえると、もっと多彩です。

 9月のマリナーは、Aプログラム、Cプログラムともあまり感心できませんでした。10月のサンティは、「アイーダ」の全曲演奏が目玉。悪いものではなかったのですが、主役のアイーダに人を得ることが出来ず、オペラとしては如何なものか、という出来でした。11月のプレヴィンは流石の演奏。得意のガーシュウィンの弾き振りは聴きものでした。Cプログラム、シュテンツのマーラー「復活」これまた名演。良かったです。12月のデュトワは、A、C両プログラムとも、デュトワらしいよい演奏で見事でした。

 以上、こうして見ると、9月、10月が今一つで、11月、12月が良かった印象です。

 以上の中からベスト3候補を選ぶとすれば、2月Cプロ、4月Aプロ、5月Cプロ、11月Aプロ、Cプロ、12月Aプロ、Cプロでしょう。前半の3演奏会は、順位づけをしましたから、後半も順位をつけると、私の内面では、11月Aプログラムと12月Cプログラムがほとんど同列、次いで11月Cプロ、12月Aプロの順です。これからは、対抗戦同士での比較です。

 12月Aプロと、2月Cプロでは、色彩感覚の豊かなマーラーと、今年のショパンコンクール優勝者アヴデーエワをソリストに招いたショパンのピアノ協奏曲第一番+デュトワ得意曲の勝負。これは、断然12月を支持したい。5月Cプロと比較しても、12月が上ですね。4月のブロムシュテットのマーラー9番と比べれば、これはブロムシュテットの方が、感動が大きかったです。

 4月Aプログラムと11月Cプログラム、ブロムシュテットのマーラー9番とマルクス・シュテンツによるマーラー「復活」の対決は、どちらも素晴らしい演奏で、甲乙つけがたいのですが、ブロムシュテットの崇高さを買って、4月にしましょう。

 以上、今年のベスト3は、4月A、11月A、12月Cになります。この三つは、それぞれ指揮者の特徴が良く現われた演奏会で、どれを一位にしても良いのですが、プレヴィンのピアノ弾き振りを楽しめて、かつ、プロコフィエフ5番の名演が付いた、プレヴィンを第一位にしましょう。次いで、デュトワによる12月Cプログラム、滅多に聴けない大編成の「戦争レクイエム」、そして、ブロムシュテットの順でしょう。

 ベスト・ソリストですが、こちらもあまり印象深い方が少ないです。小山実稚恵(5月、ラフマニノフの「パガニーニの主題による変奏曲」)、プレヴィン、アヴデーエワの三人位が候補でしょうか。弦楽器系は、今年はあまり感心した方がいらっしゃらないです。この中では、アヴデーエワが一番輝いていたと思います。やはり、ショパンコンクールで優勝したのは、伊達ではない、ということでしょう。

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2010年12月27日記

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