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◎粋狂(1121) 題名:ああーッ、そうか!
投稿日
: 2005年2月8日<火>00時11分/東京都/男性/50代前半 |
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しも様、有難うございます。
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私は、現在入手できる講談社の学芸文庫をまず読み、その後、再度、体系的に遡って全部の読破にチャレンジしました(そのときに、整理メモを付け始めた)ので、最初の『絵合せ』の構成を忘れていたのですね。単行本の『絵合せ』と学芸文庫の『絵合せ』は、内容構成が異なることは念頭にあったのですが・・・・。そうかーッ、学芸文庫の『絵合せ』は既にアンソロジーになっていたのですね。それなら、私の分類でいう「前期家族もの」は、この際、徹底的に学芸文庫に収録してほしいですね。
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ちなみに、「カーソルと獅子座の流星群」は、昭和45年12月頃の話だと思います。「絵合せ」『明夫と良二』より時期的に後になるので前回触れませんでしたが・・。
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その後、『野鴨』『おもちゃ屋』『鍛冶屋の馬』が大物です(単行本)が、間に短編もあるんですよね。ホント学芸文庫でまとめて欲しい!!
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◎どくたーT@管理人(1120) 題名:適切なフォロー、ありがとうございました。
投稿日
: 2005年2月8日<火>00時02分/東京都/男性/おじさん |
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酔狂様、しも様
懇切なご追加、ご助言ありがとうございます。私は、庄野先生の作品の流れは、大体は頭の中に入っているのですが、細かい所までは流石に覚えておりません。きちっと調べて、お答えすべきだったのでしょうが、とりあえずの書き込みになってしまいました。そこを適切にフォロー頂き、ありがとうございました。
mitsu様
佐伯君とは、学校時代顔を合わせた事があると思いますが、記憶はありません。部活で一緒だったとか、何か特別な思い出と結びつく事が無ければ、覚えていないのはまあ、仕方が無い事だと思っています。
彼の事は10年ぐらい前、同級生から後輩が作家デビューした、ということを聞いて知っておりましたが、読みはじめるようになったのはここ2-3年です。ただし、読んでいるのは数冊です。彼もまた私小説作家ですが、彼の場合、どちらかと言えば破滅型でしたから、そういう生活からの回復が主題になるのでしょう。
「夕べの雲」は、庄野文学の転機の作品で、それまでの、「表面上安穏な家族に潜む危機」を描く文学から、向日的な、より安定感のある現在の庄野文学につづく内容への転換を果しました。
「鉄塔家族」は読んでいないので、詳細は知らないのですが、「不安」や「危機」からの転換、という点で、その記事を書かれた方は、「夕べの雲」との同質性を感じたのかもしれません。
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◎しも(1119) 題名:講談社文芸文庫の絵合せ
投稿日
: 2005年2月7日<月>22時36分/大阪府/男性/30代前半 |
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補足させていただきますと、講談社文芸文庫の絵合せには粋狂さまの書かれた「卵」から「小えびの群れ」の8話+「絵合せ」に「カーソルと獅子座の流星群」が入っています。
また、「絵合せ」以降の和子(夏子)さんについて興味のあるかたは、「明夫と良二」「鍛冶屋の馬」「インド綿の服」と読んで欲しい、とあとがきに書かれておられます。
残念ながら「明夫と良二」「鍛冶屋の馬」については、私も未読です。最近図書館で、未読分について片っ端から借りて読んでいますのでそのうち行き当たるはずです。近作で良かったのは、「さくらんぼジャム」です。庄野さんの作品はどれもが楽しく読めるのですが、この本は『格別』でした。特に、お兄さんの英二さんを病院から連れ出して庭の花を見せた手紙の場面が一番じーんと来ました。
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◎mitsu(1118) 題名:拝受しました
投稿日
: 2005年2月6日<日>14時55分 |
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どくたーT 様
早速のレスをありがとうございます。 庄野先生のご自宅近くに60年ごろ移り住んだ親戚の家があって、子供の頃何度か遊びに行ったことがあります。 先生の小説を通じて、私がまだ小さかった頃の情景に触れることができるのでしょうね。
佐伯君の“鉄塔家族”は単に投稿の体裁上しかたなく付加しただけのものですし、大体、挨拶にも来ない後輩の小説など時間をかけてまで読む必要もないと思います。
枠狂 様
この世知辛い時代に、ここまで親切な方が我が国に生きておられたことを、私は只只神に感謝するのみ。
枠狂様のお薦めの順に、全ての作品を深く味わう所存です。
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◎粋狂(1117) 題名:図書館を利用されて!
投稿日
: 2005年2月5日<土>18時10分/東京都/男性/50代前半 |
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★『夕べの雲』はちょうど東京オリンピックの頃(昭和39年)のお話だと思いますが、『絵合せ』『明夫と良二』までの間に、管理人様の書かれたように、多くの短編作品があるのですが、現在だと、図書館あたりを利用して拾い読まれるといいと思います。
・「卵」(『丘の明り』・全集第6巻所収)=
昭和41年頃(?)の話
・「丘の明り」(『丘の明り』・全集第6巻所収)=
昭和42年頃(?)の話
・「尺取虫」(『小えびの群れ』・全集第8巻所収)=
同じく昭和42年頃(?)の話
・「星空と三人の兄弟」(『小えびの群れ』・全集第8巻所収)=
同じく昭和42年頃(?)の話
・「さまよい歩く二人」(『小えびの群れ』・全集第8巻所収)=
昭和43年頃(?)の話
・「戸外の祈り」(『小えびの群れ』・全集第8巻所収)=
昭和44年(?)節分の頃の話
・「野菜の包み」(『小えびの群れ』・全集第8巻所収)=
昭和44年頃(?)の話
・「小えびの群れ」(『小えびの群れ』・全集第8巻所収)=
昭和44年(?)秋頃の話
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以上の後に続くのが、「絵合せ」(『絵合せ』・全集第9巻所収)、そして『明夫と良二』(単行本/全集第9巻所収)
ですが、「絵合せ」は、講談社の文芸文庫で購入可能だと思います。「絵合せ」までが、家族五人の時代で、『明夫と良二』からは、和子(=夏子さん)が結婚されて、家族四人になっていることになりますね。詳しくは、管理人様の「主な庄野作品一覧」を参考にされて、時代順に辿られることをお薦めいたします。
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◎どくたーT@管理人(1116) 題名:佐伯一麦
投稿日
: 2005年2月3日<木>23時58分/東京都/男性/おじさん |
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佐伯の「鉄塔家族」は、是非読みたいと思いながら、未だ読んでいません。ちなみに佐伯君は、管理人の一年後輩に当たりますが、管理人は、佐伯君本人を知りません.
庄野先生の「夕べの雲」は、本当の意味での続編はありませんが、庄野先生自身、自分の生活に立脚した作品をかかれているので、「夕べの雲」の家族のその後をあらわした作品は沢山あります。代表作は、「明夫と良二」、「絵合せ」などです。
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