氏名 五十嵐 喜芳(いがらし きよし)
生年月日 昭和3(1928)年9月8日〜2011年9月23日
出身地 兵庫県
出身校 東京藝術大学(昭和31年(1956年))
師事 中川牧三、四谷文子、ニコラ・ルッチ、ジャンナ・ダンジェロ、ティト・スキーパ、ジョルジュ・ファヴァレット
留学 昭和32-34、昭和37-38、イタリア
パート テノール(テノーレ・リリコ・レジェーロ)
日本における主なオペラ出演歴 デビューは、1948年大阪で『カヴァレリア・ルスティカーナ』の「トゥリッドゥ」と言われる。芸大時代に、学生オペラの『椿姫』(1955)でアルフレードを歌ったという話がある。そのほか1963年の『椿姫』で第5回毎日芸術賞を受賞した。
会場 演奏団体 作曲 作品 役名 形式 指揮者 演出家
1966/1/7 東京文化会館 藤原歌劇団 ビゼー カルメン ドン・ホセ 日本語上演 森正 栗山昌良
1966/1/8 東京文化会館 藤原歌劇団 ビゼー カルメン ドン・ホセ 日本語上演 森正 栗山昌良
1966/1/10 東京文化会館 藤原歌劇団 ビゼー カルメン ドン・ホセ 日本語上演 森正 栗山昌良
1966/2/26 東京文化会館 藤原歌劇団 ストラヴィンスキー エディプス王 エディプス王 日本語上演 岩城宏之 観世栄夫
1966/2/28 東京文化会館 藤原歌劇団 ストラヴィンスキー エディプス王 エディプス王 日本語上演 岩城宏之 観世栄夫
1966/7/4 東京文化会館 藤原歌劇団 プッチーニ トスカ カヴァラドッシ 日本語上演 岩城宏之 栗山昌良
1966/7/15 東京文化会館 藤原歌劇団 プッチーニ トスカ カヴァラドッシ 日本語上演 岩城宏之 栗山昌良
1966/7/18 東京文化会館 藤原歌劇団 プッチーニ トスカ カヴァラドッシ 日本語上演 岩城宏之 栗山昌良
1967/4/22 東京文化会館 藤原歌劇団 マスネ マノン デ・グリュー 日本語上演 岩城宏之 栗山昌良
1967/4/24 東京文化会館 藤原歌劇団 マスネ マノン デ・グリュー 日本語上演 岩城宏之 栗山昌良
1967/4/27 東京文化会館 藤原歌劇団 マスネ マノン デ・グリュー 日本語上演 岩城宏之 栗山昌良
1967/8/4 東京文化会館 藤原歌劇団 ビゼー カルメン ドン・ホセ 日本語上演 岩城宏之 栗山昌良
1967/8/7 東京文化会館 藤原歌劇団 ビゼー カルメン ドン・ホセ 日本語上演 岩城宏之 栗山昌良
1967/8/9 東京文化会館 藤原歌劇団 ビゼー カルメン ドン・ホセ 日本語上演 岩城宏之 栗山昌良
1968/3/1 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ リゴレット マントヴァ公 原語上演 ニコラ・ルッチ 藤原義江
1968/3/3 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ リゴレット マントヴァ公 原語上演 ニコラ・ルッチ 藤原義江
1968/3/7 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ リゴレット マントヴァ公 原語上演 ニコラ・ルッチ 藤原義江
1968/7/27 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 近衛秀麿 林三好
1968/7/29 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 近衛秀麿 林三好
1968/8/3 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 近衛秀麿 林三好
1968/8/5 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 近衛秀麿 林三好
1969/2/25 東京文化会館 藤原歌劇団 ビゼー カルメン ドン・ホセ 日本語上演 ハンス・レーヴライン 青山圭男
1969/3/5 東京文化会館 藤原歌劇団 ビゼー カルメン ドン・ホセ 日本語上演 ハンス・レーヴライン 青山圭男
1970/3/4 東京文化会館 藤原歌劇団 プッチーニ トスカ カヴァラドッシ 日本語上演 ウラディーミル・ベニチ ピエロ・ファッショジーニ
1970/3/7 東京文化会館 藤原歌劇団 プッチーニ トスカ カヴァラドッシ 日本語上演 ウラディーミル・ベニチ ピエロ・ファッショジーニ
1970/7/13 東京文化会館 藤原歌劇団 プッチーニ トスカ カヴァラドッシ 日本語上演 ペーター・シュヴァルツ ピエロ・ファッショジーニ
1970/11/9 日比谷公会堂 藤原歌劇団 グノー ファウスト ファウスト 日本語上演 モーリス・スザン ピエロ・ファッショジーニ
1970/11/14 日比谷公会堂 藤原歌劇団 グノー ファウスト ファウスト 日本語上演 モーリス・スザン ピエロ・ファッショジーニ
1970/11/17 日比谷公会堂 藤原歌劇団 グノー ファウスト ファウスト 日本語上演 モーリス・スザン ピエロ・ファッショジーニ
1970/11/19 日比谷公会堂 藤原歌劇団 グノー ファウスト ファウスト 日本語上演 モーリス・スザン ピエロ・ファッショジーニ
1971/2/28 日比谷公会堂 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 ジェンナーロ・ダンジェロ ピエロ・ファッショジーニ
1971/3/4 日比谷公会堂 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 ジェンナーロ・ダンジェロ ピエロ・ファッショジーニ
1971/3/5 日比谷公会堂 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 ジェンナーロ・ダンジェロ ピエロ・ファッショジーニ
1971/3/11 日比谷公会堂 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 ジェンナーロ・ダンジェロ ピエロ・ファッショジーニ
1972/1/29 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 仮面舞踏会 グスターヴォ三世 原語上演 ハンス・レーヴライン カールハインツ・ハバーランド
1972/1/31 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 仮面舞踏会 グスターヴォ三世 原語上演 ハンス・レーヴライン カールハインツ・ハバーランド
1972/2/2 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 仮面舞踏会 グスターヴォ三世 原語上演 ハンス・レーヴライン カールハインツ・ハバーランド
1972/2/4 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 仮面舞踏会 グスターヴォ三世 原語上演 ハンス・レーヴライン カールハインツ・ハバーランド
1972/11/1 東京文化会館 藤原歌劇団 ドニゼッティ ルチア エドガルド 原語上演 ニコラ・ルッチ ジュリオ・ボセッティ
1972/11/3 東京文化会館 藤原歌劇団 ドニゼッティ ルチア エドガルド 原語上演 ニコラ・ルッチ ジュリオ・ボセッティ
1972/11/7 東京文化会館 藤原歌劇団 ドニゼッティ ルチア エドガルド 原語上演 ニコラ・ルッチ ジュリオ・ボセッティ
1975/1/25 東京文化会館 藤原歌劇団 ドニゼッティ ドン・パスクワーレ エルネスト 日本語上演 福村芳一 ハンス・ノイゲバウワー
1975/1/26 東京文化会館 藤原歌劇団 ドニゼッティ ドン・パスクワーレ エルネスト 日本語上演 福村芳一 ハンス・ノイゲバウワー
1975/1/28 東京文化会館 藤原歌劇団 ドニゼッティ ドン・パスクワーレ エルネスト 日本語上演 福村芳一 ハンス・ノイゲバウワー
1976/2/18 東京郵便貯金ホール 藤原歌劇団 ロッシーニ セビリアの理髪師 アルマヴィーヴァ伯爵 日本語上演 ニコラ・ルッチ 観世栄夫
1976/11/5 東京文化会館 藤原歌劇団 プッチーニ トスカ カヴァラドッシ 日本語上演 ニコラ・ルッチ 長沼広光
1976/11/8 東京文化会館 藤原歌劇団 プッチーニ トスカ カヴァラドッシ 日本語上演 ニコラ・ルッチ 長沼広光
1977/1/17 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 ニコラ・ルッチ 長沼広光
1977/1/19 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 ニコラ・ルッチ 長沼広光
1977/1/20 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 ニコラ・ルッチ 長沼広光
1978/2/20 東京郵便貯金ホール 藤原歌劇団 ロッシーニ セビリアの理髪師 アルマヴィーヴァ伯爵 日本語上演 ニコラ・ルッチ 観世栄夫
1978/3/11 東京文化会館 藤原歌劇団 ドニゼッティ 愛の妙薬 ネモリーノ 日本語上演 ニコラ・ルッチ 粟國安彦
1978/3/14 東京文化会館 藤原歌劇団 ドニゼッティ 愛の妙薬 ネモリーノ 日本語上演 ニコラ・ルッチ 粟國安彦
1979/2/17 東京文化会館 藤原歌劇団 マスカーニ 友人フリッツ フリッツ 日本語上演 ニコラ・ルッチ 粟國安彦
1979/2/20 東京文化会館 藤原歌劇団 マスカーニ 友人フリッツ フリッツ 日本語上演 ニコラ・ルッチ 粟國安彦
1980/3/1 東京文化会館 藤原歌劇団 ビゼー 真珠とり  ナディール 日本語上演 ジュゼッペ・ルイージ 粟國安彦
1980/3/3 東京文化会館 藤原歌劇団 ビゼー 真珠とり  ナディール 日本語上演 ジュゼッペ・ルイージ 粟國安彦
1981/7/22 新宿文化センター 藤原歌劇団 プッチーニ 蝶々夫人 ピンカートン 原語上演 小林研一郎 観世栄夫
1981/7/24 新宿文化センター 藤原歌劇団 プッチーニ 蝶々夫人 ピンカートン 原語上演 小林研一郎 観世栄夫
1982/2/20 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 フランコ・フェラリス 粟國安彦
1982/2/22 東京文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード 原語上演 フランコ・フェラリス 粟國安彦
1983/2/6 東京文化会館 藤原歌劇団 プッチーニ トスカ カヴァラドッシ 原語上演 フランコ・フェラリス 粟國安彦
1984/9/24 千葉文化会館 藤原歌劇団 ヴェルディ 椿姫 アルフレード      
1984/9/30 大阪厚生年金会館 藤原歌劇団 プッチーニ トスカ カヴァラドッシ 原語上演 ジュゼッペ・モレッリ 粟國安彦
1985/10/6 千葉県文化会館 藤原歌劇団 プッチーニ トスカ カヴァラドッシ   福森湘 粟國安彦
受賞歴 文化放送音楽賞(1954)
第24回日本音楽コンクール第一位(1955)
第8回毎日音楽賞(1956)
第五回毎日芸術賞(1963)
大阪文化祭賞(1963)
紫綬褒章(1991)
日本イタリア商工会議所賞(1992)
勲三等瑞宝章(1998)
イタリア政府COMMEDATORE(1999)
勤務先等 昭和音楽大学学長(2000年〜2007年)、昭和音楽短期大学学長(2000年〜2009年)
所属団体/外部活動等 財団法人日本オペラ振興会常任理事(1981〜)
第3代藤原歌劇団総監督(1985〜1999)
新国立劇場オペラ芸術監督(1999〜2003)
日伊音楽協会会長、(社)日本演奏連盟理事
ウェブサイト なし。
コメント 五十嵐喜芳は1960〜1970年代を代表するテノール歌手ですが、彼の本領は、テノール歌手としてよりもプロデューサーとしての力量にありました。1985年から1999年の藤原歌劇団総監督の時代、彼が行った業績は、
1)数多くの作品のプロデュース
2)字幕付原語上演の導入と定着化(最初は1986年2月の藤原歌劇団公演「仮面舞踏会」)
3)外国人歌手の招聘とダブルキャストの実施
4)開演前の解説の実施
などがあげられます。これらは、日本のオペラ上演を変えた、非常に優れた試みでした。

また、藤原歌劇団での外国人歌手の招聘では、有名歌手の招待だけにとどまらず、将来期待できる若手を招聘し、歌わせました。
この結果、親日的になった歌手も沢山いるそうです。

昭和音大学長時代は、昭和音大の新百合ヶ丘移設、学内の音楽ホール「テアトロ・ジーリオ・ショウワ」の設置などで手腕を発揮しました。
大学の学長を引退後も、しばしばオペラ会場でお姿をあらわしていました。
死因は急性心筋梗塞。

娘は、ソプラノ歌手で、昭和音楽大学准教授の五十嵐麻利江です。

戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送