NHK交響楽団定期演奏会を聴いての拙い感想-2001年(後半)

目次

2001年 9月 7日 第1439回定期演奏会 準・メルクル指揮
2001年 9月15日 第1440回定期演奏会 準・メルクル指揮
2001年10月18日 第1442回定期演奏会 ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
2001年10月26日 第1443回定期演奏会 ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
2001年11月 8日 第1445回定期演奏会 ネッロ・サンティ指揮
2001年11月24日 第1447回定期演奏会 ネッロ・サンティ指揮
2001年11月29日 第1448回定期演奏会 シャルル・デュトワ指揮
2001年12月15日 第1450回定期演奏会 シャルル・デュトワ指揮

2001年12月26日 「第9」演奏会 ハインツ・ワルベルグ指揮 

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2001年 9月 7日 第1439回定期演奏会
指揮:
準・メルクル

曲目:ブラームス ハンガリー舞曲集より 第1番 ト短調
                    第3番 ヘ長調
                    第10番 ヘ長調
                    第6番 ニ長調
                    第5番 ト短調

   ブラームス ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 イ短調 作品102
         ヴァイオリン独奏:戸田弥生  チェロ独奏:原田禎夫

   ブラームス 交響曲第2番 ニ長調 作品73

オーケストラの主要なメンバー(敬称略)
コンマス:山口、2ndヴァイオリン:村上、ヴィオラ:川崎、チェロ:藤森、ベース:池松、フルート:神田、オーボエ:茂木、クラリネット:横川、バスーン:岡崎、ホルン:樋口、トランペット:関山、トロンボーン:吉川、チューバ:客演、ティンパニ:久保

弦の構成:16型、協奏曲は14型。

感想
 2001/2002シーズンの幕開けは、準・メルクルによるオールブラームスプログラム。準・メルクルは40代に入ったばかりの若手指揮者ですが、N響75周年イヤーの冒頭を飾る1月定期公演を任され、更に、新シーズンの幕開けとなる本公演も指揮台に立つというのですから、その才能は抜きん出ているものがあります。そして持ってきたのが、オーケストラの定番とも言うべきオールブラームスプログラム。メルクルの意気込みが分ろうかというものです。

 メルクルのうまさは、割りとオーソドックスな解釈とオーケストラの歌わせ方のマッチングの妙だと思います。だから、楽員もお客さんも引っ張れるのでしょう。この指揮者の魅力なのか、プログラムの魅力なのかは良くわかりませんが、NHKホールのお客さんの入りは、平日夜の演奏会としては多かったと思います。

 「ハンガリー舞曲集」より。ブラームスが自らオーケストラ用に編曲した3曲と、シュメリングが編曲した6番と一番ポピュラーな5番が演奏されました。どれも演奏時間が2−3分の掌編でN響にとっては手遊びのようなものなのでしょうが、実に魅力的でした。快活で表情が豊かで、音がわりと揃っていて、今回のプログラムの中で私が一番評価したいと思います。特に最初に演奏された1番、5番。新シーズンの幕開けの喜びを感じさせていただきました。

 「二重協奏曲」。複数の独奏楽器のために書かれた協奏曲の代表作です。名手が揃わないとなかなか名演が期待出来ないのですが、残念ながら、今回の3曲の中では一番問題の多い演奏だったといわざるを得ません。一番問題なのは、ソリストと指揮者の曲に対する考え方が違っていて、擦りあっていなかった所です。微妙にベクトルが異なるのです。

 戸田さんは非常にロマンチック指向の様でした。全体として美音なのですが、ポルタメントを多用し、すすりなきのように聞こえる部分もありました。演奏時の表情もけだるそうでした。彼女は、この曲を後期ロマン派の初期の作品として解釈したのでしょうか?それに対して、メルクル/N響は、もっと骨太の、曲の構成を見せるような演奏でした。非ロマン的演奏ではなかったと思うのですが、過度にロマンチックになることは決して無く、むしろ、「最後の古典派」という解釈だったように思います。原田さんのチェロは立派。ヴァイオリンとオーケストラの間にあって、調整役になっていたという感じです。ただ、ソリストとしては、一寸控えめ過ぎて食い足りない感じでした。

 協奏曲における、ソリストとオーケストラとの関係は、お互いにサポートしあったり、あるいはがっぷり四つに組んで丁丁発止とやりあったり、色々なケースがあります。今回の演奏は、そのどちらとも違う。組もうとするとお互いにするりと逃げるような演奏で、私は楽しむことができませんでした。

 「ブラームス第2交響曲」。メルクルらしさがよく出た演奏でした。普通はもっと流麗に弾かせると思うのですが、メルクルはおそ目のテンポで、オーケストラにしっかり弾くことを要求していたようです。第1楽章は、アレグロ・ノン・トロッポなのですが、ノン・トロッポに重心がある演奏。第2楽章はアダージョの様でした。このような遅目の演奏のせいか、普段あまり意識することのない内声がよく聞えました。N響の弦楽器パートのユニゾンの美しさも再認識致しました。曲の構造が見えることは良いことなのかもしれませんが、私のリズムの嗜好より遅く、曲に漬かることができませんでした。3,4楽章は一転して速い演奏。コントラストが明確でした。ホルンの樋口さん、オーボエの茂木さん、チェロパートが褒められました。

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2001年 9月15日 第1440回定期演奏会
指揮:準・メルクル

曲目:ストラヴィンスキー 組曲「プルチネルラ」
   ボッケリーニ    チェロ協奏曲 変ロ長調 G.482
             チェロ独奏:クラウディオ・ボルケス
   チャイコフスキー  カプリッチョ風小品 作品62
             チェロ独奏:クラウディオ・ボルケス
   ウォルフ      イタリアのセレナード
             ヴィオラ独奏:川ア和憲
   メンデルスゾーン  交響曲第4番 イ長調 作品90「イタリア」

オーケストラの主要なメンバー(敬称略)
コンマス:篠崎、2ndヴァイオリン:堀江、ヴィオラ:川ア、チェロ:藤森、ベース:池松、フルート:中野、オーボエ:北島、クラリネット:磯部、バスーン:水谷、ホルン:松ア、トランペット:津堅、トロンボーン:栗田、ティンパニ:百瀬

弦の構成:「プルチネルラ」:7-7-7-6-5
     「チェロ協奏曲」:8-6-4-4-2
  「
カプリッチョ風小品」:12-10-8-6-4
 「イタリアのセレナード」:10-8-6-4-4
    「イタリア交響曲」:16-14-12-10-8

感想
 テーマがイタリアという演奏会でした。この提案は、準・メルクルからあったもののようですが、メインの「イタリア交響曲」を別にすると、かなり凝った選曲です。私が実演で聴いたことがあるのが
「イタリア交響曲」唯一曲。チャイコフスキーとウォルフはCDでも聞いたことがありません。また、イタリアの意味も作品ごとに異なっています。

「プルチネルラ」は、初期ナポリ派の代表的作曲家、ペルゴレージを作品の土台としている。
「チェロ協奏曲」は、イタリア人作曲家の作品。
「イタリアのセレナード」は、ドイツ人作曲家のイタリアへの憧憬
イタリア交響曲」は、旅行先の印象に基づいて作曲

 今日の演奏は、それぞれのイタリアの意味の違いを描き分けた演奏会だった、と申し上げてよいと思います。非常に結構な演奏会でした。

 まず、「プルチネルラ」が良かった。小編成のオーケストラに、弦五部の首席奏者達が弦楽五重奏を組み、闊達に演奏しました。N響はもともと演奏能力の高いオーケストラですが、本作品のように弦を小編成で演奏するとき、とりわけその能力の高さが明示されます。弦の音が澄んでいて、それに加えて、作品の持つ洒脱な雰囲気もそこはかとなく漂っていて、素敵でした。この作品の場合、もっと砕けた演奏にして、曲の持つユーモアを強く印象付けるやり方もあったように思います。しかしながら、準メルクルは、本作品を古典派の音楽のように、端正にまとめたかったようでした。ストラヴィンスキーの新古典主義への傾斜を意識した演奏だったと言えるかも知れません。それは見事に成功したと申し上げてよいと思います。実に端正な音楽でした。

 ボッケリーニの「チェロ協奏曲」は、グリュツマッハー版しか聴いたことがありません。本日は原典版が演奏されました。さすがに原典版は渋いです。メルクルの指揮は、これもまた、古典派の作品であることを意識したかっちりとした演奏でした。ソリストのボルケスもヴィルトゥオジーを前面に出すのではなく、曲の構成を見せようとする演奏でした。倍音を外すなどの細かいミスはあったのですが、全体として端正でかつ明確な演奏でした。

 一転してチャイコフスキーは、ボルケスのヴィルトゥオジーが示された演奏でした。この2曲によって、ボルケスは自分の能力と野心とを示したかったようでした。ウォルフは、川アさんのソロが素敵でした。

 最後のイタリア交響曲は、メルクルの趣味が最も反映された演奏でした。聴きなれたイタリアとは一線を引いた演奏で、とても面白く感じました。1-3楽章は、普段演奏されるイタリアより遅目で、たっぷりと歌わせようとする演奏でした。その歌わせ方は、レジェーロテノールではなくヘルデンテノールといってよいと思います。音楽が濃厚です。ドイツオペラ指揮者・メルクルの本領発揮といいでしょう。そのためかどうかは明らかではないのですが、音楽が立体的に感じられました。ディナーミクをかなり意識していたようで、スケルッオでのホルン、トランペットが非常にジェントルに聴こえました。第4楽章は、一転して速い演奏、これぞプレストというような演奏でした。

 オーボエの小島葉子さんと、ティンパニの百瀬和紀さんは、9月Bプロでの演奏を最後に、NHK交響楽団を定年退団なされます。本日がNHKホールでの最後の演奏になります。終演後、二人に対してお客さんから暖かい拍手が贈られました。とても良かったです。

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2001年10月18日 第1442回定期演奏会
指揮:ウォルフガング・サヴァリッシュ

曲目:ストラヴィンスキー バレエ音楽「カルタ遊び」
   ワーグナー(ヘンツェ編) ヴェーゼンドルクの五つの詩
             ソプラノ独唱:マリアーナ・リボヴシェク
   ブラームス     交響曲第1番 ハ短調作品68

オーケストラの主要なメンバー(敬称略)
コンマス:篠崎、2ndヴァイオリン:堀江、ヴィオラ:店村、チェロ:木越、ベース:西田、フルート:中野、オーボエ:北島、クラリネット:磯部、バスーン:水谷、ホルン:樋口、トランペット:津堅、トロンボーン:栗田、チューバ:多戸、ハープ:早川、ティンパニ:久保

弦の構成: 「カルタ遊び」:12-10-8-6-6
   「
ヴェーゼンドルク」:6-4-4-4-2
 「
ブラームス第1交響曲」:16-14-12-10-8

感想
 私がコンサートゴーアーになって15年をこえましたが、その間で一番多く聴いて来た指揮者がサヴァリッシュです。N響だけで20回ぐらい聴いていると思いますし、それ以外にもミュンヘン・オペラの来日公演でも何度か聴いています。その私が、サヴァリッシュに持っているイメージは、出来の良し悪しがはっきりした指揮者です。何年かに一度聴けるか聴けないか、というような名演を聴かせる一方で、どうにも陳腐で詰まらない指揮もします。絶対的な名演もない代わりに、いつも平均点以上が約束されている音楽監督・デュトワとはそこがちがいます。

 本日の演奏会は、残念ながら、後者(即ち陳腐で詰まらない方)の代表的な演奏会でした。私は残念な気持ちで家路につきました。まず第一に気になったことは、音が遠いことです。NHKホールは響きがデッドなホールで有名ですから、それなりにハンディはあると思うのですが、N響が本気でフォルテを鳴らす時、ホールの壁が震えるような音を出します。しかし、本日の演奏はフォルテを鳴らしても、私の耳に届く前にお辞儀をしてしまうのです。音が遠くてやせて聞えるのです。だから、聴いていて心踊るものがない。雨が上がったばかりで、湿度が高かったことが影響しているかもしれません。

 ストラヴィンスキーの「カルタ遊び」。これはバレエ音楽ですから、軽やかで弾むような演奏こそ曲にふさわしいと思うのですが、重くて落ち着いた演奏でした。「ラ・ヴァルス」だの、「セヴィリアの理髪師」序曲だの、古今の名曲の引用がふんだんになされ、楽しく浮き立つような曲想の作品ですが、残念ながら、楽しくは演奏していただけなかったように思います。

 ワーグナーは、ドラマチック・ソプラノのリポヴシェクがソリスト。この方は、92年のバイエルン国立歌劇場の来日公演と、94年のウィーン国立歌劇場の来日公演で聴いているのですが、NHKホール全体を響かせるような歌唱をした、という印象があります。しかし、今回はほとんど響きませんでした。寧ろ、彼女自身は、ピアノを多用して繊細な表現を目指していたように思います。それは納得いくところなのですが、ホールの後ろで聴いていると、その繊細さが潰れてしまって、クリアには聞えて来ないという問題がありました。しっとりと情感があるのですが、色気が感じられず、枯れた印象の演奏でした。オーケストラは微妙なバランスがよくありませんでした。弦楽器に比べて、管楽器が微妙に強い感じが致しました。管をもう少し抑制した方が良かったように思います。

 ブラームスは期待の1曲でした。私の聴いたサヴァリッシュ指揮のN響定期公演で、一番の名演は、94年11月のブラームス・チクルスでした。私は、A、B、Cの3プログラムとも聴き、3プログラムとも感心致しました。中庸な演奏でしたが、隅から隅まで行き届いていて、みずみずしくて、とても素晴らしかったです。このとき交響曲は、2番、3番、4番と演奏したので、今回の第一番もかなり期待していました。しかし、はっきり申して全然良くありませんでした。全体的に音が重く、響きがこもり、かつ薄いのです。勿論職人サヴァリッシュですから、第4楽章などは、それなりに盛り上げて終わりましたが、それだけです。その中で比較的良かったのは、第2楽章。響きが綺麗でした。コンサートマスターとホルンの掛け合いの部分などは特に良かったと思います。

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2001年10月26日 第1443回定期演奏会
指揮:ウォルフガング・サヴァリッシュ

-N響75周年・サヴァリッシュN響デビュー・プログラム-
曲目:R・シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」作品20
   シューマン ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
         ピアノ独奏 園田高弘
   ベートーヴェン 交響曲第7番 イ長調作品92

オーケストラの主要なメンバー(敬称略)
コンマス:篠崎、2ndヴァイオリン:村上、ヴィオラ:川ア、チェロ:藤森、ベース:池松、フルート:神田、オーボエ:茂木、クラリネット:横川、バスーン:水谷、ホルン:松ア、トランペット:関山、トロンボーン:吉川、チューバ:客演、ハープ:早川、ティンパニ:石川(契約団員)

弦の構成:16型、協奏曲は14型

感想
 平日のN響の夜の演奏会は、滅多に満員になることはありませんが、今回のサヴァリッシュ・でビュー・プログラムは、多くの人に関心を持ってもらったようで、かなり良い入りでした。普段はがらがらの二階の奥も結構お客さんが坐っておりました。有名指揮者とオーソドックスなプログラムが重なると、それなりの集客効果があるようです。

 今日のサヴァリッシュはなかなか良かったです。先週のイマイチの演奏を聴いて、今回はダメなのかなと思っていたのでしたが、さにあらず。きちんと立て直してまいります。勿論、プログラムは定評のあるものばかりです。リヒャルト・シュトラウスは、彼の最も多く指揮する作曲家ですし、シューマンはまた、彼の最も得意とする作曲家。それにベートーヴェン。協奏曲を別にして、スコアなしで指揮をしていました。それなりに自信があったのでしょう。中庸の気配りの効いた解釈で流石の名演と申し上げます。

 「ドン・ファン」は、ドン・ファンの荒ぶる心を描写するような荒々しい表現と、女性を幻想的に示した優しい表現とが上手くバランスが取れていました。金管が一寸粗く、音を外す部分がありましたが、フルート・神田、オーボエ・茂木両氏の掛け合いがとても美しく優美さが強調されていました。全体としては、ドイツ的な質実で華美な演奏効果を排した演奏でしたが、音の抜けも良く、実に良好でした。

 シューマンは、この演奏会では一番の問題でした。その原因は、何と言っても、園田高弘のテクニックに衰えが隠せないところにあります。ミスタッチがあるのはある程度仕方がないとおもうのですが、彼の場合多過ぎます。また、10本の指に力をかけるバランスの取り方が難しくなっているらしく、同じような強さで聞えなければならないところが、変なバランスで聞えたところが何箇所もありました。特に第一楽章が悪かった。音楽的な解釈は卓越したものがあるのでしょうが、音楽が音を出すという極めて物理的行為に立脚している以上、技術の衰えはかなり致命的だと思います。彼は、前回N響に登場した時にブラームスのピアノ協奏曲2番を演奏したのですが、これもミスのオンパレードでした。73歳という年令はピアニストとして晩年なのでしょうが、努力で衰えを遅らせられる年齢だとも思います。これからのリカバリーを望みたいところです。それでも第2,3楽章は何とか無難に乗りきっていました。N響の伴奏は立派でした。ピアノの音に戸惑っているところが何箇所かあったようですが、良かったと思います。

 ベートーベンの交響曲7番は、「中庸な名演」という言葉が一番当っていると思います。私がこの作品を最近聴いたのは、昨年6月のデュトワ/N響の演奏です。デュトワの解釈は、サヴァリッシュから比べてはるかにシャープで現代的なものでした。私はあのデュトワの演奏を非常に高く評価しているのですが、一般受けするものではなかったようです。それと比較すると、サヴァリッシュは、じっくりと地に足をつけ、ドイツの秋の収穫を手にするような実りのあるふくよかな演奏をしたと思います。別の言い方をすれば、枠こそサヴァリッシュが作ったものの、中身はN響の実力に任せたような演奏と申し上げてよいかもしれません。第一楽章は少し遅目のテンポでじっくりと歌わせます。本日は木管が快調で、オーボエやフルートが綺麗な音を奏でていました。弦も良かったです。特に低音弦のチェロ、コントラバスの音がくっきりとしていて、下支えしていました。第2楽章もテンポをゆったりめにとった中身の濃い演奏。スケルツォの高揚感、怒涛の最終楽章。アインザッツが完全に一致していたわけではないので、綺麗な演奏というわけではないのですが、ためが効いていて充実していました。この曲を演奏することが好きでたまらないという感じを受けたのは、コントラバスの井戸田さん。身体が踊っておりました。

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2001年11月 8日 第1445回定期演奏会
指揮:ネッロ・サンティ

曲目:ウェーバー 歌劇「魔弾の射手」序曲
   モーツァルト 交響曲第40番 ト短調 K.550
   チャイコフスキー 交響曲第2番 ハ短調 作品17「小ロシア」 

オーケストラの主要なメンバー(敬称略)コンマス:山口、2ndヴァイオリン:村上、ヴィオラ:店村、チェロ:藤森、ベース:西田、フルート:中野、オーボエ:茂木、クラリネット:横川、バスーン:水谷、ホルン:樋口、トランペット:関山、トロンボーン:吉川、チューバ:多戸、ティンパニ:植松

弦の構成:16型、モーツァルトは12-10-8-6-5

感想
 サンティが読響で演奏会形式のイタリアオペラを何回か上演したことは知っていました。イタリアオペラを得意としている指揮者であることも。しかし、N響に登場したことはなく、私は初めて聴きました。

 演奏には主張があるようです。オーケストラの弦の並びを第1,2ヴァイオリンの振り分け方にしていました。このやりかたはブロムシュテットがよくやりますが、ブロムシュテットの場合、第1、第2ヴァイオリンの人数を同じにして、バランスを取るというやりかたにしていたのに対し、サンティは、通常の16型編成で組みます。もう一つはコントラバスの取り扱いです。二人とも第一ヴァイオリンの後側にコントラバスを並べるのですが、確かブロムシュテットは2列に並べていたと思いますが、サンティは一列に並べます。こうすると、舞台上の向って左側にコントラバスの壁ができて壮観です。

 このように指揮者の考え方で、オーケストラの並び順が替わることは一向に差支えないと思うのですが、音響的にどのような効果が出るか、という点になると、私は良く分りません。勿論何かの意味はあるのでしょうが。それは兎も角、サンティは今日のプログラムの3曲を全て暗譜で演奏しました。必ずしもサンティとは近しいとは思えないチャイコフスキーの第2番を暗譜しているところがこの指揮者の凄いところです。

 演奏は全体として、大らかでどっしりと落ち着いたものでした。

 「魔弾の射手」序曲は、ゆったりとした大家然とした演奏。中音部の音を厚くして趣のある演奏だったと思います。ホルンセクション特に大野さん、中島さんの3,4番コンビががんばりました。ただ、演奏の面白みという点では今一つだったと思います。推進力に欠けている感じです。今年は8月にチョン・ミョンフム指揮の「魔弾の射手」を東フィルの演奏で聴きましたが、メンバーの技量はN響が明らかに上ですが、聞き手を感動させたのは東フィルの演奏でした。

 モーツァルトもゆったりとして、音の厚い演奏。二昔前のドイツのマエストロはこういう演奏を好んでしていた様に思います。オーセンティック楽器でモーツァルトがロココ時代の作曲家であることを強調する演奏が流行した後は、モダン楽器で演奏するモーツァルトも速めのテンポで綺麗に軽めに弾かれることが多くなったので、サンティの様にずっしりとしていて重たい演奏は久しぶりに聴いたような気がします。後半になるにつれて、少しずつアッチェラランドがかかってきました。メヌエットでは、最初の拍子を強くとりシンコペーションの効果を強く出していました。フィナーレは速い演奏で締めました。なかなか面白い解釈だと思います。

 チャイコフスキーがこの日の演奏の中で一番良かったです。イタリア人指揮者らしく、「歌」が前面に出てきていました。メロディパートが良く歌っていました。第一楽章のホルンソロは、小さなミスがあったものの、樋口さんがんばりました。全体としては、ベースとなる中音部、低音部を厚く演奏させ、その上に高音部を載せていくスタイルで、ボディの強い演奏でした。クラリネット、ファゴット、ビオラが良かったと思います。巨匠的風格を感じさせる演奏だったと申し上げてもよいでしょう。この日の演奏で打楽器はティンパニが植松さん、大太鼓が瀬戸川さん、シンバルが石川さんでした。この中で植松さんのばちさばきは、なかなかのものでした。逆にシンバルが今一つ。これまではN響ではシンバルは瀬戸川さんと決まっていました。瀬戸川さんならもう少し違った鳴らし方をしただろうと思います。

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2001年11月24日 第1447回定期演奏会
指揮:ネッロ・サンティ

曲目:オール「ヴェルディ」プログラム
   歌劇「ナブッコ」より序曲、ナブッコのアリア「ユダヤの神よ!」
   歌劇「ジャンヌ・ダルク」よりジャンヌのロマンツァ「おお、予言の森よ」

   歌劇「仮面舞踏会」よりレナートのアリア「お前こそ心を汚すもの」
   歌劇「ルイザ・ミラー」より序曲、ルイザとミラーの二重唱「お前、顔色が悪く悲しそうだな」
   歌劇「レニャーノの戦い」より序曲、リーダのカヴァティーナ「何度死を願ったことでしょう」
   歌劇「オテロ」よりヤーゴのクレド「無慈悲な神の命ずるままに」、バレエ音楽
   歌劇「トロヴァトーレ」よりレオノーラのアリア「静かな夜に」
   歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
   歌劇「椿姫」よりヴィオレッタとジェルモンの二重唱「ヴァレリー嬢ですか?」

ソリスト:アドリアーナ・マルフィージ(S)、ジョルジョ・チェブリアン(Br)

オーケストラの主要なメンバー(敬称略)コンマス:篠崎、2ndヴァイオリン:村上、ヴィオラ:川ア、チェロ:木越、ベース:西田、フルート:中野、オーボエ:茂木、クラリネット:横川、バスーン:岡崎、ホルン:松ア、トランペット:関山、トロンボーン:吉川、ティンパニ:久保

弦の構成:16型

感想
 イタリアオペラのスペシャリスト、サンティが満を持して問うたオール・ヴェルディ・プログラムです。このようなガラ・コンサート的なプログラムはN響では滅多にやられません。また、N響がヴェルディを取り上げるのは珍しく、「レクイエム」を別にすれば、私は「運命の力」序曲を2回聴いたことがあるだけです。これだけの作品をまとめて取り上げるのは、N響の定期公演史上はじめてのことかもしれません。全体の演奏時間は、15分の休憩を含んで2時間30分。普通N響の定期公演は、休憩を入れても2時間以内で終わることがほとんどですから、演奏する方はなかなか大変なコンサートだったと思います。

 しかし、演奏は全体として非常に素晴らしいものであり、私が本年聴いたN響の定期公演の中で随一の出来だったと思います。オペラの演奏をほとんどした経験の無いN響をあれだけオペラティックにドライブするのですから、サンティのヴェルディオペラに対する見識と実力が分ります。

 第一曲目の「ナブッコ」序曲。素晴らしいものでした。私は、今月の7日に新国立劇場でオルミ指揮の「ナブッコ」を聴いたばかりです。新国の「ナブッコ」序曲は、それを聴いたとき、それなりに感心したのですが、本日のサンティ/N響の演奏を聴いて、先日感心したことの浅はかさを覚えます。指揮者のレヴェルも全然違いますし、オーケストラの実力も雲泥の違いでした。本日の演奏は、関山さんのトランペットソロをはじめ首席奏者達の演奏がクリアで、また音の強弱のメリハリがはっきりしていて、間然としたところの無いものでした。

 オーケストラは総じて細やかな配慮をもって演奏していったと思います。序曲類も計算ずくで演奏されていたような気がいたします。「レニャーノの戦い」序曲のファンファーレのメリハリ、「シチリア島の夕べの祈り」序曲の格調高い演奏、どれもサンティならではと申し上げましょう。もう一つ、サンティの偉い所はオーケストラと歌手との音のバランスを考慮しているところです。演奏会形式のオペラでは、オーケストラはオケピットに入っているわけではないので、歌手の声がオーケストラに隠れてしまうことがよくあるのですが、今回のサンティの演奏は、そのバランスを上手く調整しており、オーケストラ伴奏の上に歌手の声が乗ってきこえて参りました。

 テノールのジョルジョ・チェブリアンは、透き通った声のあるハイ・バリトン。ナブッコ、レナート、ヤーゴ、ジェルモンと歌い、それぞれにそれなりに立派でしたが、一番良かったのはレナートのアリア。レナートの嫉妬と思慮のなさが上手く歌にのっていて、秀逸でした。一方、ヤーゴのクレドはヤーゴの暗い情念を上手く表現することが出来ず、今一つの印象でした。ミラーとジェルモンは軽薄なミラーとそれなりのジェルモンという感じです。ミラーはもう少し低いバリトンの持ち歌だと思います。ジェルモンはなかなかの出来でした。

 マルフィージは、チェブリアンよりずっと安定していました。尻上りに良くなったと言ってよいと思います。基本的にスピントソプラノの人だと思うのですが、高音もきちんと伸びていましたし、表現力もありました。ジャンヌのロマンツァは、途中若干のずり上げがあったのですがそれ以外は快調で、抒情的な面を強調した歌唱で気に入りました。ルイザ・ミラーのニ重唱ではバリトンが一寸弱くバランスに若干問題がありましたが、ソプラノパートは立派でした。レオノーラの「静かな夜に」は万全。少なくとも私がこれまで実際に聴いた「静かな夜に」で一番の出来でした。抒情的な表現とドラマティックな表現の切り替えも上手く、カヴァレッタも快調でした。

 椿姫の二重唱。「椿姫」で、この部分が一番華やかではない部分だと私は思うのですが、二人とも決して華やかではない部分を、耳目を惹くように歌って見せて、存在感がありました。

 今回の大太鼓は、先日停年退団したばかりの百瀬さん。こういうエキストラ出演もいいものです。

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2001年11月29日 第1448回定期演奏会
指揮:シャルル・デュトワ

N響創立75周年記念

曲目:ハイドン/オラトリオ「天地創造」Hob.XXI-2 (字幕付)
   ソプラノ:ジャニス・チャンドラー
   テノール:ジョン・マーク・エインズレイ
   バス:ロベルト・ギェルラフ
   スウェーデン放送合唱団 
合唱指揮:フレドリク・マルムベり

オーケストラの主要なメンバー(敬称略)コンマス:篠崎、2ndヴァイオリン:堀江、ヴィオラ:店村、チェロ:藤森、ベース:池松、フルート:神田、オーボエ:北島、クラリネット:磯部、バスーン:岡崎、ホルン:松ア、トランペット:津堅、トロンボーン:栗田、ティンパニ:石川、チェンバロ:客演

弦の構成:12型

感想
 ハイドンの「天地創造」は、天地創造からアダムとイヴの愛が生じるまでの、キリスト教徒には極めてなじみ深いお話を、66歳のハイドンが当時勃興して来た市民階級のために書いたといわれる傑作です。しかし、私個人としては有名な曲でありながら、ほとんど聴いたことがありません。CDも一組持っていますが、聴いたのは精々2回でしょう。コンサートで聴くのは全く初めての経験です。

 今年はN響創立75周年ということで、75周年記念の冠をかぶせた演奏会が目白押しですが、音楽監督デュトワが特別演奏会にオルフの「カルミナ・ブラーナ」を、定期演奏会にこの祝祭的雰囲気のある名作を持ってきたのは一つの見識でしょう。この作品は、従来のデュトワの路線から見れば、決してデュトワ向きとは思えないのですが、実際は非常に面白い演奏となりました。

 端的に言えば、非常にけれんの無いスタイリッシュな演奏でした。N響やスウェーデン放送合唱団の機能的充実を前面に出して、誇張や重厚な表現とは無縁で、すっきりとしていて良かったと思います。これを支えた第一は、スウェーデン放送合唱団の実力だと思います。女性17人、男性16人の僅か33人のメンバーですが、ホール隅々まで声が行き渡り、表現もベルカント的綺麗さより広がりのある多彩な表現で、私はとても素晴らしかったと思います。この合唱団は、ブロムシュテットの指揮したバッハのロ短調ミサ以来、三度目の聴取となりますが、いつも感心させられます。

 それに対してソリストは今一つでした。私が一番気になったのはソプラノ。黒人独特の艶のある声なのですが、密度がない。すかすかとした声で、息漏れがあるようで、全く気に入りませんでした。力強さが全く感じられないのです。だからといって、軽い表現も弾まないし、要するによろしくない。天地創造のソプラノは、もっと声に力のあるスピントの声の人のほうが良いと思うのですが、キャスティングミスといっても良いかも知れません。

 テノールは最初アナウンスされたハイルマンがキャンセルとなり、Bプロ出演予定のエインズレイに替わりました。この人は良い声をもっていて、声に艶があり表現も明快でした。ただ、前半は一寸抑え気味の印象でした。後半のほうが良かったです。ソリストで一番良かったのはバスのギェルラフでした。バスというよりはバス・バリトンの歌手だと思います。そのため、低音部のコントロールに今一つのところがあったのですが、高音部の響きは素晴らしいものがありました。中高音は実に良かったです。声が前に出でいましたし、推進力もありました。彼の歌唱で全体が締まったといっても過言ではないと思います。

 N響のメンバーではフルートが秀逸。また、藤森さんのチェロの独奏も良かったです。

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2001年12月15日 第1450回定期演奏会
指揮:シャルル・デュトワ

曲目:ストラヴィンスキー/管楽器のための交響曲(1920)
   ラロ/スペイン交響曲 作品21
     ヴァイオリン独奏:ワディム・レーピン
   チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調作品64

オーケストラの主要なメンバー(敬称略)コンマス:堀、2ndヴァイオリン:堀江、ヴィオラ:川ア、チェロ:藤森、ベース:池松、フルート:神田、オーボエ:北島、クラリネット:磯部、バスーン:水谷、ホルン:樋口、トランペット:津堅、トロンボーン:栗田、チューバ:多戸、ティンパニ:久保

弦の構成:14型(ラロ)、16型(チャイコフスキー)

感想
 21世紀最初の年の最後の定期演奏会は、音楽監督デュトワの最も得意な作品群で占められました。それだけに、総じて良い演奏に仕上がったのではないかと思います。今年私はN響を18回聴きましたが、11月Cプロの「ヴェルディの夕べ」を別にして、本当の意味で気に入った演奏会はなかったのではないかと思います。今回の1450回定期は文句なしに満足できるという訳ではなかったのですが、水準の高い演奏会ではありました。

 ストラヴィンスキーの「管楽器のための交響曲」。初めて聴く作品です。解説によると、1947年の改訂版がよく演奏されるようですが、初稿版が演奏されるのは珍しいとのことです。管楽器だけで演奏される作品ですが、基本的なトーンは落ち着いた静謐なものでした。アルトフルート(細川さん)とアルトクラリネット(加藤さん)の掛け合いが素敵でした。

 ラロの「スペイン交響曲」。レーピンは見る度に偉丈夫になっていくような気がします。94年にN響に登場した時は今ほどがっちりはしていなかったのではないかしら。今回の演奏会では身長180センチ、体重90kgは下回らないような気がします。しかし、その身体から紡がれる音楽は実に繊細です。身体つきに似つかわない美音で感心させられました。技巧的にもハイレベルで、意識して汚い音を出すといったことも簡単にやってしまいます。全体のバランスが良く、スマートというのが一番当っているのかも知れません。

 したがって、実にレベルが高いということになるのですが、実は私は彼の演奏をもろ手を挙げて支持する気はないのです。演奏に余裕がありすぎます。十全な演奏をしているのですが、持てる力の7割ぐらいしか出していないのでは、とも思います。スペイン交響曲は私見では、エキゾチズムと南国的パッションで演奏されるべき作品ですから、もっと自分の実力の限界を使って、情熱的に演奏して欲しかった。何か「こんな曲、俺にとっては朝飯前だぜ」という感じがするのですね。こういう気持をお客さんに見せないのも芸の内。レーピンは技術的にはトップレベルであり、音楽に対する態度も真摯なのでしょうが、そういう意味では、まだ若い、ということかも知れません。

 チャイコフスキーの第五交響曲。私は、N響でこれまで何回かチャイコフスキーの第五交響曲をを聴いていますが、いつもレベルの高い演奏が聴けます。作品自体が盛り上がりやすいとは思いますが、それにしても珍しいことです。今回の演奏も、それなりにいい演奏でした。いつものデュトワとは異なり、少しゆっくり目のテンポでオーケストラを歌わせるように心がけていたようです。そのため、ホルンとクラリネットの掛け合いや、ファゴットソロの素晴らしさが良く見え、第2楽章でのホルンの大ポカがあったにも拘らず、楽しむことが出来ました。

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2001年12月26日 「第9」演奏会 

指揮:ハインツ・ワルベルグ

曲目:ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125「合唱つき」
   ソプラノ:浜田理恵 メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
   テノール:市原多朗 バリトン:石野繁生
   合唱:国立音楽大学 合唱指導:田中信昭、佐藤公孝

 

オーケストラの主要なメンバー(敬称略)コンマス:堀、2ndヴァイオリン:村上、ヴィオラ:店村、チェロ:木越、ベース:池松、フルート:中野、オーボエ:北島、クラリネット:磯部、バスーン:岡崎、ホルン:松ア、トランペット:関山、トロンボーン:神谷、ティンパニ:久保

弦の構成:16型

感想
 21世紀最初の1年は、社会的にはあまりよい一年ではなかったように思います。景気の低迷は続いていますし、小泉内閣の改革も道半ば、米国のテロ事件とアフガン戦争、狂牛病騒ぎ、大阪の池田での児童殺傷事件とやりきれない話ばかりです。このような時、来年への希望をもつ、元気を与えてもらうために、「第9」を聴こうと思い立ちました。

 ワルベルグの指揮は、オケをきちんとドライブすることよりも、オケの自主性を尊重して自由にやらせようという意図を感じるものでした。全体として力の入った荒々しさが感じられる演奏でよかったです。第1、2楽章は、イン・テンポで歯切れがよく、アタックの強さが印象的でした。緩徐楽章の第3楽章は、一転してゆったりと柔らかい演奏でした。ただ、その柔らかさの裏には、荒々しさが隠れている、といった風情でした。

 第4楽章は、私はFMで聴いた初日の方がよかったように思います。合唱のメンバーは男声81、女声119の計200名。さすがに大迫力です。ただ、三日目ということで、一寸だれていたかもしれない、という印象です。ソリストはよかったです。浜田さんの声は、3階席まで届かないのではないかと心配していたのですが、それは全くの杞憂でした。よく響いていました。メゾ・藤村さんはワイン色のドレスで登場。歌も堂々たるもので、快調でした。ソプラノとアルトの掛け合いの部分がスムーズに繋がっていて、そこもよかったです。市原さんは貫禄のテノールと言いたい所ですが、かなりギリギリの所で歌っているという印象です。バリトン・石野さん。初めて聴く人ですが、なかなかいいバリトンです。ソロの第一声「O Freunde」の第一声の後、ニコッと微笑んだのが印象的でした。

 以上、久しぶりの「第9」でしたが、堪能しました。このベートーヴェンの思いが伝わって、来年こそはよい年になって欲しいものです。

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