極私的オペラ30選

「音楽現代」誌2002年4月号では、16人の評論家による「オペラの名曲と名盤の30選」を取り上げています。「音楽現代」誌は○○ベスト30的企画が伝統的に好きで、私の手元にある1986年10月号では「ベートーヴェン名曲名盤30選」という特集をやっています。
 オペラのベスト30は、人それぞれ好みで色々あるのでしょうが、評論家の皆さんの選択は、おおざっぱに言えばあまり面白い選択ではないですね。割と常識的と言うか、自分の好みに走っていないと言うか。
 私なら、こう選ぶというのを、上げて見ます。ただし、私の場合、オペラの実演で見たことのある作品は70程度、CDやビデオの経験まで入れても120〜130のオペラしか知りませんので、本当に自信を持って選べるのは精々20かなあ。

というわけで、結論です。

作曲家 作品名 実演鑑賞経験
モーツァルト 後宮からの逃走 なし
フィガロの結婚 複数回
ドン・ジョヴァンニ 複数回
コシ・ファン・トゥッテ 複数回
魔笛 複数回
ロッシーニ アルジェのイタリア女 1回
セヴィリアの理髪師 複数回
チェネレントーラ 複数回
ランスへの旅 複数回
セミラーミデ なし
ギヨーム・テル なし
ベッリーニ ノルマ 1回
ドニゼッティ 愛の妙薬 複数回
マリア・ストゥルダ なし
ドン・パスクァーレ 1回
ヴェルディ リゴレット 複数回
トロヴァトーレ 複数回
運命の力 1回
ドン・カルロス 1回
オテロ 複数回
ファルスタッフ 複数回
ヨハン・シュトラウス こうもり 複数回
ビゼー カルメン 複数回
リヒャルト・シュトラウス ばらの騎士 複数回
ナクソス島のアリアドネ なし
アラベラ 1回
レハール メリー・ウィドウ 複数回
ガーシュイン ポーギーとベス 1回
ショスタコヴィッチ ムツェンスクのマクベス夫人 1回
バーンスタイン ウェストサイド物語 1回

 ここの選択は、純粋に、私が好きか嫌いかだけの基準で選んでいます。勿論、他にも好きな作品はあるのですが、積極的に取り上げなくてもいいかな、ということで、とりあえず上記の選択。30作の内、どれだけ実演経験があるかというと、大したことはない。30作の内、実演を聴いたことがないのが5作品。1回しか聴いたことがないのが9作品、複数回聴いたことがあるのが16作品でした。一番聴いているのは「魔笛」で5回。尚、私が一番聴いているオペラは「椿姫」で9回だったと思います。

 選択の理由ですが、

 バロックオペラは、ほとんど聴いたことがないのでパス。グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」や「トーリードのイフジェニー」も録音も含めて聴いたことがないです。モーツァルトの「五大オペラ」はどれも外せません。「フィデリオ」はベートーヴェンの数ある名作の中で見たら駄作ですから、載せないのは当然ですね。「魔弾の射手」は、一寸迷いました。美しいメロディも多いです。でも、自分の中でどうしても残したい作品ではないです。

 ロッシーニは6作品。ロッシーニは大好きな作曲家なので、どうしても増えます。ドニゼッティは7作品しか聴いたことがないので、3作の選択。「ルチア」は、ドニゼッティの作品の中ではあまり好きではないのでパス。ヴェルディも6作。「椿姫」や「アイーダ」は好きですが、割愛。ワーグナー、「椿姫」すらカットしたのに、何故入れられましょう。「こうもり」と「メリー・ウィドウ」の二大オペレッタは当然。ロシア・オペラはよく知らないので割愛。フランス・オペラは「カルメン」で代表してもらいましょう。

 ヴェリスモ・オペラは、私にとって、もう二度と聴かなくてよい存在です(でも聴きますが!)。プッチーニも含めて全部パス。現代オペラは、聴きがいのあるものから。「ヴォツェック」は、やっぱり入れるべきだったかしら。

2002年4月2日作成

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